COLUMN

コラム

COLUMN
27

旋盤加工とフライス加工の違いとは?使い分けと複合加工の基礎知識

旋盤加工とフライス加工はどう違う?形状に応じた使い分けと複合加工の典型パターン

機械部品の設計や調達を行う際、図面を見て「この部品はどのような加工機で作られるのか」をイメージできることは、コスト削減や品質向上において非常に重要です。金属切削加工の代表格である旋盤加工とフライス加工は、それぞれ得意とする形状や加工アプローチが大きく異なります。

例えば、シャフトのような円筒形の部品には旋盤が適しており、平面や溝を持つブロック状の部品にはフライス盤(マシニングセンタ)が適しています。これらの違いを正しく理解することで、加工業者への適切な依頼や、加工しやすい図面設計が可能になります。

こちらでは、旋盤加工とフライス加工の違いをはじめ、部品形状に応じた使い分けの考え方、さらに両方の工程が必要になる複合加工の典型パターンについてご紹介します。

旋盤加工・フライス加工の外注先選びに迷ったら株式会社ロングパーツへ

旋盤加工やフライス加工の依頼先でお困りの場合は、株式会社ロングパーツまでご相談ください。石川県金沢市を拠点に金属加工を手がけており、長尺部品から試作品まで幅広いニーズに対応しています。

自社では、6000mmまで対応可能なロングストロークの縦型マシニングセンタを保有しており、長尺物の高精度なフライス加工や穴あけ加工を得意としています。さらに、パートナー企業との連携により、長尺旋盤加工(最大直径480mm×長さ6000mm)や複合加工にも対応可能です。旋盤とフライスの両工程が必要な複雑形状の部品も、一貫した生産体制で工程間の手戻りを防ぎ、高品質な仕上がりを実現しています。

また、試作品1個からの小ロットにも対応しており、特急・短納期での見積もりにも柔軟に対応いたします。北陸エリアだけでなく、関西や関東を含む全国から依頼を受けてきた実績がございます。旋盤加工・フライス加工・複合加工をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

旋盤加工とフライス加工の違い

旋盤加工とフライス加工の違い

機械加工の代表である旋盤加工とフライス加工は、切削の仕組みが大きく異なります。この違いを理解することが、適切な加工方法を選ぶ第一歩になります。

こちらでは、それぞれの特徴を解説します。

旋盤加工:材料を回転させて削る

旋盤加工は、円筒状の材料(ワーク)を機械の主軸に固定して高速で回転させ、そこに固定された刃物(バイト)を当てて削り出す加工方法です。材料自体が回転するため、真円度の高い加工が可能であり、外径を細くする、内径を広げる、ねじ切りを行うといった加工を得意としています。主にシャフトやピン、フランジなどの「丸物(回転対称の部品)」の製造に用いられます。

フライス加工:工具を回転させて削る

フライス加工は、材料をテーブルにしっかりと固定し、回転する複数の刃を持つ工具(フライスやエンドミル)を移動させながら材料を削る加工方法です。工具が上下左右に動くため、平面を平らに削る、溝を掘る、段差を作る、穴をあけるといった加工を得意としています。主にプレートやブロック、ケースなどの「角物(平面を基調とする部品)」の製造に用いられ、マシニングセンタと呼ばれる自動制御化された機械で加工されるのが一般的です。

部品形状に応じた旋盤加工とフライス加工の使い分けの考え方

部品形状に応じた旋盤加工とフライス加工の使い分けの考え方

加工方法の選定では、部品の形状が最も重要な判断基準となります。形状に合った加工機を選ぶことで、加工効率の向上やコスト最適化にもつながります。

こちらでは、使い分けの考え方を解説します。

円筒・軸状の部品は旋盤加工

部品のベースが円筒形、円錐形、または軸状である場合は、原則として旋盤加工を選択します。例えば、モーターの回転軸(シャフト)、カラー、ローラー、ボルト形状の部品などが該当します。

旋盤は材料を回転させるため、中心軸に対して対称な形状を削り出すのに最も効率的であり、高い同軸度(中心のブレのなさ)を実現できます。外径の段付けやテーパー(円錐状の傾斜)加工も、旋盤であればスムーズに行えます。

平面・溝・穴を持つ立体部品はフライス加工

部品のベースが四角いブロックやプレートであり、平面出し、溝入れ、ポケット(くぼみ)加工、または特定の位置への穴あけが必要な場合は、フライス加工(マシニングセンタ)を選択します。

例えば、機械のベースプレート、ブラケット、金型、複雑なハウジング部品などが該当します。フライス加工は材料を固定した状態で工具を多方向に動かせるため、非対称な形状や、複数の面に加工を施す必要がある部品に最適です。

旋盤とフライス両方が必要になる複合加工の典型パターン

実際の機械部品では、円筒形状に平面や溝加工が加わるなど、単一の加工方法だけでは対応できない形状も多くあります。このような場合には、旋盤加工とフライス加工を組み合わせた複合加工が必要になります。

こちらでは、複合加工の例とメリットを解説します。

旋盤加工後にフライス加工を行うパターン

最も一般的な複合加工のパターンは、ベースとなる円筒形状を旋盤で削り出した後、フライス盤(マシニングセンタ)に載せ替えて二次加工を行うケースです。

例えば、「シャフトの端面に回り止めのための平らな面(Dカット)を作る」「円筒の側面にキー溝を掘る」「フランジの円周上に等間隔のボルト穴をあける」などがこれに該当します。この場合、旋盤での高精度な丸物加工と、フライスでの柔軟な形状加工の長所を両方活かすことができます。

複合加工機による一貫加工

近年では、旋盤の機能とフライスの機能を1台に集約した「複合加工機(複合旋盤)」が普及しています。これにより、材料を一度機械に固定(チャッキング)したまま、旋削からフライス加工、穴あけまでを連続して行うことが可能です。

途中で材料を別の機械へ付け替える必要がないため、段取りの手間が省け、付け替えによる位置ズレ(芯ズレ)も防ぐことができます。結果として、高い加工精度を保ちながら、生産リードタイムの短縮とコストダウンを実現できるのが大きなメリットです。

複合加工を前提とした設計と外注のポイント

複合加工が必要な部品を設計する際は、加工の基準となる面や軸を明確に指示することが重要です。また、外注時には、複合加工機の有無や、旋盤・フライス工程を連携できる体制が整っているかを確認することで、品質や納期の安定につながります。

複合加工なら株式会社ロングパーツへ

株式会社ロングパーツでは、自社の長尺マシニングセンタによるフライス加工に加え、パートナー企業との連携により長尺旋盤や複合旋盤を用いた加工にも対応しています。旋盤とフライスの両工程が必要な複雑な部品でも、一貫した生産体制で高精度かつ短納期での納品を実現しますので、まずはお気軽にご相談ください。

【Q&A】旋盤加工とフライス加工についての解説

Q1.旋盤加工とフライス加工の最も大きな違いは何ですか?
A.最も大きな違いは「何が回転するか」です。旋盤加工は材料を回転させて固定した刃物で削りますが、フライス加工は材料を固定し、回転する工具を移動させて削ります。
Q2.部品の形状によって、どのように加工方法を使い分けますか?
A.円筒や軸状の部品(シャフトやボルトなど)には旋盤加工が適しています。一方、平面や溝、穴を持つブロック状やプレート状の部品(ベースプレートなど)にはフライス加工を選択するのが基本です。
Q3.両方の工程が必要な複合加工とはどのようなものですか?
A.円筒形状の一部に平面や溝があるなど、単一の加工では完成しない複雑な部品に行う加工です。旋盤加工後にフライス加工を行うのが一般的ですが、両機能を備えた複合加工機を使えば一度の固定で連続加工でき、精度向上や納期短縮につながります。

旋盤加工とフライス加工を依頼するなら株式会社ロングパーツへ

会社名 株式会社ロングパーツ
事業所 〒920-0022 石川県金沢市北安江4-14-46
電話番号 076-261-1628
FAX番号 076-263-0451
Eメール longparts@longparts.jp
URL https://www.longparts.co.jp
事業内容 小物から長尺物の機械加工
(板物・形鋼)
[ 多品種小ロットから量産まで対応 ]
コラム一覧に戻る